「簡単なヌード撮影」そう聞いて訪れた薄暗いスタジオ。
陰湿な男達が黙々と機材のセッティングを行っていた。
美緒は少しばかりの不安を抱きながらも、提示された額が脳裏に浮かぶと、その不安を見なかった事にして撮影現場に足を踏み入れた。
「コレ、着るんですか?」渡されたのは金色に輝く派手なレオタード。
まともな神経をしていたらコスプレとはいえ、まず自ら着ることは無いだろうそれに着替える。
(全裸よりかマシか…)そんなことを考えながらもいざ着てみると、何かのバツゲームのようで恥ずかしいがまんざらでもない。
スタイルにはそれなりの自信がある。
特にこのプリンのように形の良いハリのある乳房は密かに自慢だ。
この陰鬱なスタッフ達が自分の裸体を見て目を輝かせるところを想像し、思わず笑みがこぼれてしまった。
(ありがたく拝みなさいよ)慢心を抱きながら、美緒はスタジオに踏み入る。
そんな安いプライドがものの数秒で打ち砕かれることなど知る由もなく。