クランケの名前は「小倉留美」といった。
初診は内科のK先生…女癖の悪さは相当な奴…Kの本当の顔は単なる野獣といっても過言ではない。
ある日、Kは「小倉留美」のカルテを持ってきてこう言ったのだ。
「どうだ。
興味深い患者じゃないか。
909号室を使おう、皆の所見を聞いてみたいクランケだ」私は再度そのカルテに目を落とし、思わず言った。
「まだ…学生じゃないか?」Kはそれがどうした?といったような表情を浮かべるだけだった。
私は心の中で「鬼○め」とつぶやいた。
そう、909号室という病室は現実には存在しない。
それは一種の暗号だ。
Kは性的な異常者だった。
気にいった女性の患者を地下病棟に○禁・拘束して蹂躙する。
その手口は残忍極まりない。
この告発文はある人に託した。
これが公表されるのと「小倉留美」嬢が我々の毒牙にかかるのと、どちらが先になるのかは今のところわからない。
しかし、どっちにしろ今度の診察は相当ヘビーなものになるに違いない。
Kの気迫が尋常ではないからだ。
ロープやその他のSM用品の手配をしているとも聞く。
彼女の悲惨な運命を考えると非常に胸が痛む…しかし、私の心の中の悪魔が笑顔を浮かべてうごめき始めているのも確かなのだ。